まずは車内でいただくには最も手軽な「ビール」編である。
★グランクラスの「プレミアム・モルツ」★@東北新幹線
グランクラスで提供されるビールは「プレミアムモルツ」や「エビス」といったプレミアムビールだが銘柄は指定できない。今は販売が終了している「アサヒドライプレミアム」(「豊穣」ではない方)が提供されることもあったようで、その時々で銘柄は違うようだ。ただし乗車したのは2014年だったので今は違うかもしれない。
自分は車内や自宅に限らずこの写真のように缶からグラスに注ぐなどという気取った飲み方(いやこの方が正式だ。)は基本的にしないが、グランクラスのロゴの入ったガラスのコップでいただくモルツはやはり特別だった。航空機のファーストクラスに比べればまだどうにか手が届く贅沢だ。
続いてサントリーに抜かれ今や業界第4位に甘んじているが、数々の個性派ビールを提供している「サッポロ3部作」をご紹介。
★静岡限定ビール 静岡麦酒★@東海道線
まずは静岡県内でのみ発売されている「静岡麦酒」。サッポロビール静岡工場で醸造された静岡県内限定販売のご当地ビールだ。静岡県を列車で移動する際には必ず車窓のお供として愛飲している。
麦芽100%、やや酸味がきいたすっきり感の強い味わいは静岡県民の嗜好に合わせたとのこと。静岡県民への嗜好・イメージ調査をもとに試作品のアンケート調査も徹底して商品化したという、これぞ静岡による静岡のためのビール。
当然ながら東海道線車内で味わってみたいが、残念ながら新幹線で楽しむためには途中静岡県内の駅でいったん下車してゲットするしかない。
ただし限定販売とはいえ静岡県内ならコンビニでも手に入るので、東京からであれば熱海駅まで行けば購入可能。
東海道線普通列車のグリーン車で三島コロッケを肴にちょいと贅沢に楽しんでみたい。
★新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ★@羽越線
キハ47の窓辺にギリギリのっている よいこは真似をしないでいただきたい |
ただし新潟といえば米どころだが、こちらも米は一切使用せず麦芽100%。静岡麦酒よりはホップの香りがより引き立つ感じ。
苦みも適度で味わいとしては北海道を代表する、というより日本を代表するご当地ビール、サッポロクラシックに近い。日本海縦貫線の車窓を楽しみながら味わいたい。
★サッポロクラシックシリーズ★@北海道内各線
宗谷本線の車窓をバックに「クラシック」の思い出をスナップ |
ちなみにオリジナルの「サッポロクラシック」はここ数年、毎年夏の一時期のみJR東日本のコンビニ「NEWDAYS」の北海道フェアの一環で首都圏の各店でも入手できるようになった。自分もこの時期はわきめも触れず購入して列車に乗り込んでいる。ことしも8月初旬までの発売だったようだが、ちょっと客足の少ない店舗に行くとロング缶だけはフェア後も購入できた。北海道在住時は日頃使いのビールとして飽きるほど飲んでいたが、今思えばやはり深い味わいは簡単に飽きることがない。
「クラシック」といえば自分にとっては旅の車窓とは切っても切れない関係だ。たった一度だけ乗った「北斗星」の食堂車グランシャリオのパブタイムで飲んだ瓶入りのクラシックも、数えきれないほど乗った「スーパーカムイ」の車内で飲んだ350mm缶のクラシックの味わいも忘れられない旅の思い出になっている。
2019年版「春の薫り」 |
★上越線ビール「C6120 PILSNER」「D51498 BLACK」★@高崎線
ピルスナーのC61 褐色に見えるのはボトルのラベルの色による |
ブラックのD51 どちらもペットボトル入りという異色ビール |
ビールでは珍しいペットボトル入り(500mm)の商品が高崎駅構内の「NEWDAYS」など群馬県内のコンビニや土産物店で購入できる。
★伊豆の国ビール★@東海道新幹線
こちらの「伊豆の国ビール」は本格的なヨーロッパスタイルのビールにこだわっているそうで、原料もドイツなどヨーロッパ産のものを使用しているとのこと。このえんじ色の缶は「ピルスナー」だが、華やかな香りとともに軽快な飲み口でついグイグイいってしまいそうになる。実は先日の「馬鹿鉄旅」の際も結果的に「静岡麦酒」の350mm缶とチャンポンでグイグイいってしまった。
新幹線車内で「静岡ビール2大巨頭」揃い踏み |
ということで次回「地元ビール選手権」第2部に続く。