2010年5月24日月曜日

浦和美園と岡田ジャパン

浦和美園という駅を利用したことはないのだが、大変馴染み深いというかよく気になる駅である。いわずと知れたわが国最大のサッカー専用スタジアム、埼玉スタジアム2○○2の最寄り駅だ。自分はもちろんジェフサポーターなので、「埼スタ」というだけであの真っ赤なスタジアムの雰囲気の中で、アウェーの洗礼をあびまくる悪夢に苛まれるのであるが、(全くあの熱いジェフのサポーターには頭が下がる。)当風呂具主にとっては幸か不幸か今年はJ2でその実感もやや薄れている。だが、ご存知の通り「埼スタ」といえばわが日本代表の聖地でもある。6万近い大観衆が集う、わが国随一のサッカー専用スタジアムなのであるから、その最寄り駅となれば意味合いもおのずと違ってくるだろう。サッカーファンならばだが。
というわけで、今日の試合だ。まあここまでの流れからすれば、ちょっと韓国に勝つのは厳しいかぁ。。とは思っていたが、おいおい。この内容で0:2はないだろう。。。。
ここでいちいちサッカーの内容について語るのは、いささか「馬鹿列車」式ではないので割愛させていただくが、気になるのはあの「浦和美園」駅までの帰り道である。あの5万強の観衆があの試合を見せられた後に家路を目指したどり着く先のあの浦和美園だ。いったいあのサポーターの皆さんはどんな表情であの浦和美園に続く長い長い道のりを歩いて行ったのだろうか。考えただけで涙が出そうだ。たとえて言うなら、有馬記念で有り金はたいて買ったメジロマックイーンの単勝馬券をダイユウサクによってパーにされて帰るあの東中山駅までのあの心情なのだろうか。いや、あの馬券は自分の予想と決断によってもたらされた結果であり、あの喪失感にあふれた東中山への道のりは、ある意味あきらめもつくだろう。
この点、きょうの日本代表の場合、事は深刻だ。もうひとつたとえるなら、「米軍基地は悪くても県外、できれば国外」といった首相発言に並ぶあの岡田の「目指すはベスト4」発言に対する、失望感とでも言うのだろうか。
ま、もっともサッカーのほうははじめからベスト4は悪い冗談と思ってましたけど。

2010年5月17日月曜日

エアポート快特とは


第一馬鹿列車の最初の停車駅は京急蒲田である。京急蒲田駅改良工事一部完成で、どうにか高速鉄道然とした体裁を現しつつある京急空港線だが、マスコミで報道されている通りどうも様子がおかしい。とりあえず、途中下車をすることにした。
5月16日から、品川・羽田空港間ノンストップのエアポート快特が走り始めた。内田百閒先生なら、一番列車に乗ったであろうか。そのぐらい当ブログ主としてはかなり画期的な出来事である。以前岡山・福岡に勤務していたこともあり、今から7・8年ほど前には、よくこのルートを利用させてもらっていた。そのころの急行「羽田空港」行きは、青物横丁などにも停車し、空港線内は各停など、どうにものんびりとしたものだった。もちろんターミナルに直結していたので便利ではあったが、ワシ個人としてはどうにも「空港直結」とのイメージからは程遠いものだったように思う。その歴史を経ての今回の「エアポート快特」のデビューである。航空機利用者の大半から見れば、これほど画期的なことはない。実質1分程度の所要時間差しかないとしても、都心部のターミナルから空港までノンストップというのは、鉄道としてはかなりのセールポイントだろう。しかし、だ。先日テレビニュースを見て愕然とした。地元自治体が「蒲田駅通過の快特は約束違反」の暴挙だといっているらしい。その理由が「地元が負担した金は蒲田駅通過の快特のために投資したわけではない」との事だ。全く嘆かわしい。地元では「地域エゴ」との批判をかわすため、いろいろ弁解をしているようだが、この理屈でいくと成田空港アクセスを走る最速列車も新鎌ヶ谷に止まらければいけないのだろうか?どうやら大田区の反対派の方々には空港アクセス鉄道とは何であるかとの意識が全く無いようだ。
鉄道は「移動手段」であり効率よく移動するための「最適な道具」であるというのが当ブログ主の基本的な見解だ。単なる政治の道具や、ノスタルジーとして扱われるだけでは、「鉄道」は生き残れないだろう。今回の騒動を見て、あらためてこの基本的なことが多くの一般人はわかっていないのではないか、と痛感させられた。
日本航空があのような顛末を迎えることになった原点がここにも垣間見られるのである。